貧血とは|症状・原因・対処法・食べ物・治し方を徹底解説

貧血は、身体に欠かせない酸素を運ぶ役割を持つ赤血球が不足することで引き起こされる症状の一つです。
この症状には様々な原因がありますが、日常生活で気をつけることや食生活の改善で予防や改善ができる場合があります。
本記事では、貧血の症状・原因・対処法・食べ物・治し方について徹底解説します。

貧血とは

貧血とは、赤血球の数やヘモグロビンの量が減少する状態のことです。赤血球は体内で酸素を運ぶ役割を持っていますが、貧血が進行すると酸素を運ぶことができなくなり、体の各部位に十分な酸素が行き渡らなくなります。

貧血は、女性や子供、高齢者など、年齢や性別に関係なく誰にでも発生する可能性があります。しかし、特に女性は月経による鉄分の損失があるため、男性よりも発症しやすい傾向があります。また、妊娠中や産後、出産後などでも発生しやすいと言われています。

貧血の症状

貧血の症状には以下のようなものがあります。

  • 疲れやすい
  • 気分が沈んでいる
  • 食欲不振
  • 頭痛
  • めまい
  • 眠気
  • 手足の冷え
  • 肌の色が薄くなる(貧血の進行度によって異なる)

これらの症状がある場合、貧血の可能性がありますので、医師に相談することが必要です。

貧血の原因

貧血の原因は多岐にわたりますが、以下に代表的なものを挙げてみましょう。

1. 鉄分不足

鉄分は、体内で赤血球を作る際に必要な栄養素です。鉄分が不足すると、赤血球の数が減り、貧血になることがあります。鉄分不足に陥りやすいのは、生理中や妊娠中の女性、乳幼児、肝臓疾患などです。

2. ビタミンB12不足

ビタミンB12は、赤血球を作る際に必要な栄養素で、ビタミンB12が不足すると貧血になることがあります。ビタミンB12不足に陥りやすいのは、肝臓疾患や胃腸手術を受けた人、菜食主義者、高齢者などです。

3. 消化管出血

胃や腸の出血があると、失われた血液量を補うために体内の赤血球数が減り、貧血になることがあります。胃・十二指腸潰瘍、大腸ポリープや大腸がんなどが原因となります。

4. 過剰な出血

外傷や手術による出血、月経などによる出血が長引く場合、失われた血液量を補うために体内の赤血球数が減り、貧血になることがあります。

5. 骨髄異常

骨髄異常によって赤血球の生成が低下すると、貧血になることがあります。骨髄異常には、骨髄異形成症候群、白血病、リンパ腫などがあります。

6. 慢性疾患

糖尿病、腎臓病、心不全、慢性炎症性腸疾患、アレルギー性鼻炎、乳がん、食道がんなどの慢性疾患が原因で貧血になることがあります。

貧血におすすめの食べ物

貧血になると、栄養素不足が原因の場合があります。そこで、貧血に効果的な栄養素を多く含む食品を紹介します。

・鉄分を多く含む食品

貧血の代表的な原因の一つである鉄分不足を補うために、鉄分を多く含む食品を摂取することが大切です。鉄分が多く含まれる食品としては、レバーや赤身肉、貝類、ひじき、豆類、ほうれん草などがあります。

・ビタミンCを多く含む食品

鉄分を吸収するために、ビタミンCを一緒に摂取することが有効です。ビタミンCを多く含む食品としては、レモン、オレンジ、グアバ、ブロッコリー、ピーマンなどがあります。

・ビタミンB12を多く含む食品

貧血の原因の一つであるビタミンB12不足を補うために、ビタミンB12を多く含む食品を摂取することが大切です。ビタミンB12が多く含まれる食品としては、レバーや牛肉、豚肉、鶏肉、牡蠣、カキ、サバ、マグロなどがあります。

・葉酸を多く含む食品

貧血の原因の一つである葉酸不足を補うために、葉酸を多く含む食品を摂取することが大切です。葉酸が多く含まれる食品としては、ほうれん草、レタス、アスパラガス、ブロッコリー、カリフラワー、アーモンドなどがあります。

以上のように、貧血にならないように、栄養バランスの良い食生活を心がけましょう。ただし、症状が重い場合や、栄養素不足以外の原因による貧血の場合には、医師の診断と治療が必要です。

貧血時の対処法

貧血の症状が出た際には、以下のような応急処置を行うことができます。

休息と栄養補給

まずは、休息をとり、水分や食事を摂ることが大切です。身体を動かしすぎたり、無理なダイエットを行ったりすることは、貧血症状を悪化させることがあります。しっかりと栄養バランスの取れた食事を摂り、十分な睡眠をとるようにしましょう。

鉄分やビタミンB12の補給

貧血の原因が鉄分不足やビタミンB12不足である場合は、これらの栄養素を摂取することが有効です。鉄分は、赤身の肉やレバー、ほうれん草、小豆などに多く含まれています。ビタミンB12は、牛肉や豚肉、鶏肉、魚介類、卵などに含まれています。

血液製剤の投与

貧血が重症である場合は、医師による血液製剤の投与が必要になることがあります。血液製剤は、赤血球やヘモグロビンを含む液体を静脈注射することで、貧血症状を改善する効果があります。ただし、血液製剤は必要最小限にとどめ、適切な管理を行う必要があります。

早期治療が大切

貧血は、適切な治療を行えば、改善することができます。しかし、放置しておくと、慢性的な貧血症状が長期間続くことがあります。貧血症状が出た場合は、早期に医療機関を受診し、正しい治療を受けるようにしましょう。

貧血を予防するための方法

貧血を予防するためには、栄養バランスの良い食事を心がけることが重要です。特に、鉄分、ビタミンB12、葉酸を多く含む食品を摂取するようにしましょう。

以下に、貧血予防におすすめの食品をいくつか紹介します。

  • 赤身の肉やレバー:鉄分やビタミンB12が豊富に含まれています。
  • ほうれん草や小松菜、アスパラガスなどの緑黄色野菜:葉酸が豊富に含まれています。
  • 豆類や大豆製品:鉄分や葉酸が豊富に含まれています。
  • 果物:ビタミンCが豊富に含まれており、鉄分の吸収を助けます。

また、貧血になりやすい人は、下記の点にも注意が必要です。

  • 月経期間中の女性:生理中に失われる鉄分を補うために、鉄分の多い食品を積極的に摂取しましょう。
  • 妊娠中の女性:胎児の発育に必要な栄養素を補うために、葉酸の多い食品を摂取しましょう。
  • ベジタリアンや菜食主義者:肉や魚を食べないため、鉄分やビタミンB12の摂取量に注意が必要です。

まとめ

貧血は、鉄分不足や過度のダイエットなど様々な原因で引き起こされる症状です。症状としては、倦怠感やめまい、頭痛、息切れ、動悸などが挙げられます。
貧血の改善には、食生活の改善や適切な栄養素の摂取、運動、規則的な睡眠、ストレスの軽減が重要です。また、応急処置としては、水分や栄養素の補給、休息や睡眠を取ること、冷却ジェルを使った身体の冷却などが有効です。
しかし、長期間続く貧血は病気の兆候であることもあるため、症状が続く場合は医師の診断を受けるようにしましょう。

編集担当者

谷澤直紀

経歴
高校入学と同時に部活動であったパワーリフティングというスポーツに出会い、ウエイトトレーニングを始める。部活動の部長として、全国個人2位の成績を収め、全国団体優勝の実績を残す。大学ではアジアクラシックパワーリフティングjr.2位の成績を収める。今までのトレーニングや身体作りで経験しつつ得られた本格的な知識を活かせないかと考え、トレーナー資格であるNSCA-CPTを取得後、RIZAP銀座店に入社しチーフトレーナーとして、トレーナー活動だけでなく新人研修担当やボディメイクにまつわるマニュアル資料制作。その後、HIGH-GRADE GYMを設立し、現在に至る。

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