ホエイプロテインの『WPC・WPI・WPH』の違いとは?

こんにちは!

この記事では、ホエイプロテインの『WPC・WPI・WPH』3種類をどのように選ぶべきか。
また、これらの種類はそもそも何のなのか?
プロテインが分からない方向けにご紹介していければと思います。

ホエイプロテインとは

ホエイプロテインは、三大栄養素の一つであるタンパク質の一種です。

「たんぱく質」は英語で「プロテイン(protein)」を表す言葉ですが、日本においてはたんぱく質を摂取するためのサプリメントを指す言葉として多く使われています。

サプリメントとして販売されている代表的なプロテインには、牛乳から生成されているものと大豆から生成されているものがあり、牛乳から生成されているものの一つにホエイプロテインがあります。

牛乳由来のプロテインにはホエイプロテインだけでなく、「カゼインプロテイン」というプロテインの種類もあります。牛乳由来のたんぱく質の総称を「乳たんぱく質」といいます。

ホエイプロテインは、牛乳から乳脂肪とカゼインを除去した半透明の液体「ホエイ(ホエー・乳清)」の中に溶け込んでいます。

ヨーグルトを置いておくと上に出てくる液体が、このホエイです。

ホエイプロテインは、もともとこのホエイ中に存在しているたんぱく質であるため水にも溶けやすく、消化・吸収が早いという特徴があります。

さらに、筋肉の合成に有効な「必須アミノ酸」を多く含んでいるといわれています。

ホエイプロテインの種類

ホエイプロテインには、主に3つの種類のプロテインに分けることができます。

これらは製造工程の違いからタンパク質の消化や吸収率、コスト面で変わります。

WPC

WPCとは、「Whey Protein Concentrate(ホエイプロテイン・コンセントレート)」の略称になります。日本語では、「濃縮乳清タンパク質」といい、ホエイプロテインの裏の原材料名にコチラが記載していればWPCプロテインを使っていることが分かります。

WPCの特徴としては、タンパク質量のうちタンパク質含有量70~80%以下のプロテインを指します。タンパク質の純度としてはホエイプロテインの中でも低いとされている為、製造工程が少なく済ますことができ、値段は他のプロテインに比べて低めです。

なぜ、タンパク質含有量が低いかというと、プロテインを製造する過程において、タンパク質以外の脂質や炭水化物の除去があまりされていないからです。この事からタンパク質以外に栄養成分が含まれている為、カロリーが比較的高い傾向にあります。
ただ、その代わりにビタミンやミネラルの含有量が多い傾向にあります。

WPCを飲まれる方で気を付けなければならない方は、WPCにはラクトース(乳糖)という二糖類の糖質が含まれております。
人によっては、乳糖不耐症という乳糖を分解できない体質の方もおります。乳糖不耐症の方がWPCのプロテインを飲むとお腹が緩くなってしまい、タンパク質の吸収率も含有量よりも少なくなってしまいます。

このような乳糖不耐症の場合、次のWPIを飲むと良いでしょう。

WPI

WPIとは、「Whey Protein Isolate(ホエイプロテインアイソレート)」の略称になります。日本語では、「分離乳清タンパク質」といい、ホエイプロテインの裏の原材料名にコチラが記載していればWPIプロテインを使っていることが分かります。

WPIの特徴としては、タンパク質量のうちタンパク質含有量85~90%以下のプロテインを指します。タンパク質の純度としてはホエイプロテインの中でも高いとされている為、製造工程が多くなり、値段はWPCに比べて高くなります。

なぜWPCに比べて値段が高くなるかというと、プロテインを製造する過程において炭水化物や脂質をろ過する工程を何度も行います。そのため、脂質や炭水化物の除去率も高くなり、より純度の高いタンパク質を摂取することができます。
ただ、その代わりに除去率が高いためにビタミンやミネラルがWPCに比べて低い傾向にあります。

乳糖不耐症の方は、WPCでは除去しきれないラクトース(乳糖)もほとんど取り除かれているため、お腹が緩くなる心配も必要ありません。

WPH

WPHとは、「Whey Hydorate Protein (ホエイハイドレイートプロテイン)」の略称になります。日本語では、「加水分解乳清タンパク質」や「加水分解ペプチド」といい、ホエイプロテインの裏の原材料名にコチラが記載していればWPHプロテインを使っていることが分かります。

WPHはプロテインの製図工程において酵素によってWPIのタンパク成分を一部、より微細なペプチドとアミノ酸に分解したものです。

タンパク質の含有量はWPIより低い傾向にありますが、人間が吸収しやすいサイズにまで分解されているため、体内への吸収スピードは他のホエイプロテインより速くなり、1食あたりの表示タンパク質含有量を多く吸収することができます。

最近の研究では、加水分解のホエイプロテインは筋タンパク合成が最も優位なのはWPH。 しかし、WPH系プロテインのタンパク含有量には70%~95%とばらつきがあり、価格と含有率が必ずしも一致するとは限りません。 多くの方にとっては種類よりも絶対量の方がタンパク質摂取は大事ですので、コストパフォーマンス面で考えるならばWPIでも良いかと思います。

参照元:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31095313/

関連記事

  1. 【トレーナー解説】筋肉が全然つかない人の特徴4選

  2. 体脂肪率をなるべく上げずに健康的で格好良く体重を増やす3つの…

  3. 【トレーナー監修】筋トレの前にオススメな食事|理由とメカニズ…